最古のお笑いとは?
『古事記』の中の「岩戸隠れ」のエピソードが
記録に残されている日本で最も古い笑いのひとつだと思われる。
神々の暮す高天原(たかまがはら)の
統率紳「太陽の神アマテラスオオミカミ」が、
岩の洞窟天岩戸(あまのいわと)に閉じこもってしまった。
そのため世界が真っ暗になり災いが起こった。
そこで神々は、アマテラスオオミカミをおびき出す為に
岩戸の外で大宴会を行い、
女神アメノウズメは着衣を脱いで全裸でこっけいな踊りを披露した。
これを見て八百万の神々が一斉に大笑いした。
その笑い声が気になったアマテラスオオミカミが、
岩戸を少しだけ開けて様子をうかがった所、
神々の連携プレーで外に連れ出され、
再び世界に光が戻った、というものである。
アマテラスオオミカミが天岩戸に隠れて
世の中が闇になるというこの神話は
日食を表したものだと解釈されており、
神々を笑わせた芸能の女神アメノウズメは
日本最古の踊り子と言える。